ハンセン病(-びょう)

ハンセン病とは、らい菌によって、主に皮膚や末梢神経が侵される感染症です。ノルウェーのアルマウェル・ハンセンが発見したことでこの名前が付きました。化学療法がなかった頃、日本では「らい病」と呼び不治の病の恐ろしい伝染病として扱われてきました。そのため、この病気にかかった患者を終生療養所に隔離するという対策を取ったのです。しかし、それは人権侵害だという意見もあり、差別的な扱いを受けてきました。末梢神経が侵され、皮膚症状が現われるのが主な症状で、顔面や手足などに後遺症が残ることがあり、重篤な病気との合併症が起きることは少ないと言われています。らい菌の感染経路は、主に皮膚や粘膜の傷などで、結核菌などと同じ抗酸菌という細菌から起こる病気であり、伝染病ではないのです。現代では薬物投与により完治する病気であると言われており、日本国内で発症する人はごく僅かだとされています。