肝硬変とは、慢性肝炎が進行することで起こる病気で、肝細胞が死滅、減少することで、細胞を再生させる力が追いつかなくなってしまうと、肝臓が硬く変化し、肝臓の働きが低下するのです。肝組織はもともと、他の臓器に比べて再生能力の高い組織ですが、肝臓の線維化が進行してしまうと、再生が追いつかなくなるようです。肝硬変になると脱力感、掻痒感、筋肉痛、体重減少などの症状が現れますが、日常生活に起きうる症状のため、最初は気づきにくい病気だと言われています。しかし、悪化するとむくみや吐下血、昏睡、嘔吐などの症状が現れ、合併症を併発している可能性が高くなるのです。1度肝硬変になった肝臓は元に戻すことはできないため、残された正常な肝臓を守る治療が優先されます。薬物投与が一般的で、同時に食事療法も行われます。また、貧血を伴う場合もあるので、その際は貧血の治療に使用されている鉄剤が投与されます。その他、薬などが通用しないほど悪化している場合には、肝移植が行われます。日本では生体肝移植が一般的ですが、米国では脳死肝移植が一般的となっているようです。